屋台で見かけてどうしても欲しくなったりんご飴。けれども買ってもらって少し食べたらすぐにいらなくなってしまった。
手に入れるとすぐに形を失ってしまう「憧れ」という存在を、
始まりと同時に終わってゆく「夏」という季節を背景に描きました。
きんぎょとあそんだ猫 メイキング動画(デザイン事務所hi-g さんによる映像)
→https://www.youtube.com/watch?v=LvpG-aWyTrA
寝ている間にだれかが宿題をやっていてくれないかな…
小びとさんがその願いをかなえてくれます。
外国のむかし話をもとに作成。
ドライフードの食感に飽き、パスタを求めてイタリアに来た猫が出会ったのは、その名もミケーネコ。緑、赤、白の毛並みと飄々とした態度が特徴です。みなさまお見知りおきを。
ねこの作家が、物語を書くのに行き詰まって寝てしまいました。目覚めると、なんと身体がパン生地に変身しているではないですか!
寝ている時間の方が起きている時間より長い猫にとって、
夢と現実の区別は人間と逆なのではないかしら。そんな考えから生まれた絵本。
よるになると、おとうさんがきまってのむのみものがあります。それは…
子どものころ。美味しそうで、うつくしい外見に魅かれたあの飲み物への憧れを、
「ぼく」の目線で描きました。
遠足の日に晴れにすることができなかったてるてる坊主は、いたたまれなくなって家出をしてしまいます。
雨が降ったということによって、降って湧いたようにできた時間の不思議さに着目してできた作品。
待っているものがなかなか来ないときと、待つものさえ無いときとは、どちらの方が辛いのでしょう。
巻き付いてくる蔦の葉っぱ(アイビー)を、待っている時間の比喩として用いた、言葉のない絵本。
I hate creaning. 2013
そうじがだいきらいなぼくが、しかたなくそうじをしたいちにち。
Class of lie 2013
幼い頃、いつの間にか眠くなって、気がつけば朝だった。
もう少し大きくなってからは、午前0時に鏡を見ると幽霊がうつる、という噂が
本気で恐かった。
夜は切り離された時間帯で、
その延長上に朝があるなんて、実感できなかったのです。
夜とカフェを舞台にした、コーヒーとこうもりの話。
まりは寝室がきらいだった。
古いたんすの上に、なぜか置かれた陶製の黒猫も、三面鏡式の鏡台も、きらいだった。
人形は、ガラス玉の奥からこちらを見ている気がしたし、
三面鏡は、午前0時になると幽霊が映る、という、鏡のうわさを思い出させた。
けれどもいちばんいやなのは、カーテンの隙間から覗く、夜の闇だ。
コンドルの頭が、何故禿げているかしっていますか。
夜に爪を切るときに、なんと唱えれば良いかしっていますか。
夜の世界に連れられて行った、まりちゃんの冒険。
渋谷「SEE MORE GLASS」での個展パンフレット
人やものを好きになるさまざまな瞬間について記したエッセイです。
「ねんねちゃん」の正体は、作者の姪っ子が寝るときに
いつも持っているぬいぐるみです。
※実際の「ねんねちゃん」はもう少し可愛いです。
きょうは、待ちに待ったデートの日です。おめかしして出かけるクロエ。
けれども彼女には言わなければならない大切なことがありました。
デートの裏に隠された思いとは。